食べても太らない方法

食べても太らない方法


ダイエットを始めたばかりの方の食事傾向として、食べ物のカロリーと脂質部分だけに注視してしまう傾向があります。
しかし、一番重要なのは、栄養素と食べ方なのです。
そこでまずは、食べ物が口に入ってから、最終的に脂肪になるまでの過程まとめてみましょう。

1、食事をする
2、胃で消化される
3、グリコーゲンとして筋肉に保存される
4、あまったものが肝臓に行く
5、それでも余ったら膵臓からインスリンが出て脂肪になる

多少の誤差はあるかもしれませんが、主にこんな流れになっています。

ということは・・・

まず食べ物自体を工夫すること。
筋肉量を増やして一時的な保管場所を増やすこと。


この二つを意識することで、多少食べても脂肪になりにくくなるわけです。

まず食べ物ですが、5のインスリンが分泌されるには血糖値が上昇することが条件になります。
血糖値が上がるとインスリンが出てくるわけです。
人間の体は、血糖値を下げる唯一のホルモンがインスリンですから、食べ物自体に血糖値を上げる素養がなければ、インスリンが分泌されることはありませんし、何より膵臓への負担が減ります。
ダイエットスクールでたまに取り上げる薬「グルコバイ」は食べ物の炭水化物と結合し、そのまま吸収されないようにするための処方薬です。
通常、炭水化物は糖質であるため血糖値を上昇させますが、グルコバイを飲んでから炭水化物を摂取すると、吸収されないので血糖値上昇が抑えられるという仕組みです。

しかし毎食グルコバイを飲むわけにはいきません。
そこでどうするか?というと、食事の内容を見直して食べ方を工夫することです。

不思議なことに同じ食事内容でも、食べ方によって血糖値が上がりずらい方法があるのです。
よく聞かれますが、最初は食物繊維から食べる事と、食材はなるべく低GI品を選ぶ事です。
GIについては表示している食品が少ない上に、ここで書くときりがないので今回は食物繊維についてのみ書きたいと思います。
もちろん食事内容に食物繊維の品目が無ければ意味がありませんから、朝食は常に食パンにジャム+珈琲などという肥満街道まっしぐらのような朝食とは明日からお別れをし、きんぴら、シリアル、わかめのお味噌汁など、食物繊維豊富な朝食に切り替えましょう。
もちろん朝食だけではなく、できれば昼も夜も1品か2品は食物繊維豊富なお惣菜を用意したいものです。
旅館の朝食はそういう意味では実に見事によく考えられたメニューなのです。

食物繊維から食べ始め、ゆっくりと主菜へ、そして最後に炭水化物と進めると、同じカロリーでも血糖値が上がりにくく、脂肪になりにくいという統計があります。
また、脂は太るという迷信も間違いです。
同じ脂でも、魚に含まれるDHA、α3系脂肪酸は代謝促進に大きく寄与します。
サバ、しゃけ、マグロなどの脂身の多い魚は牛肉や豚肉と比べて太りにくいのです。
最近、日本人は魚よりも牛肉や豚肉などをより好んで食べるという統計が発表されましたが、とても残念なことです。

食事の内容と食べ方を見直したら今度は肉体改造です。
筋肉を付けましょう。


よく女性で「筋肉を付けるとごつごつして見えるからイヤダ・・・」という話を耳にしますが、私が言っているのは、何もマッチョになってくださいということではありません。

適度な筋肉量は、体の代謝を上げることと、食事後のグリコーゲン一時的保管場所として機能するので、食べ物が脂肪になりにくくなるのです。
筋肉が増えればそれだけ保管できるスペースが増えるから、脂肪になりにくくなるわけですね。
女性で細いのに筋肉が無い人は、痩せ型肥満の傾向があるので要注意です。

モデルさんや女優さんを見て頂ければわかると思いますが、みな加圧トレーニングなどで適度な筋肉を付けるようにトレーニングしています。
運動をしていなくても、食事の見直しと筋肉量の上昇、これだけでおそらく平均体重まで落ちるはずです。
さらに平均以下に痩せたい人は、ここから有酸素運動で脂肪を落とし、食べ物をさらに見直す必要があるわけですね。