食事が便になるまで
ダイエットを行うと、食事の量が減ることで食物繊維が不足し、排便周期が崩れる可能性があります。
女性に便秘が多いのは、ダイエットを行う人は圧倒的に女性が多いからということです。
まず、便秘を定義して見ましょう。
便秘とは一般的に「排便が順調に行われない状態」です。
排便が無い事で便秘だと思い込んでいる人も多いようですが、2~3日に1度の排便であっても、すっきりとした満足感があれば、それは便秘とは言えません。
逆に毎日排便があっても下のようなような症状があれば「便秘」と言えるでしょう。
・排便の回数が異様に少ない
・便の量自体が減少する
・便が硬く水分が少ない状態
・便意はあるのにうまく出せない
・残便感、腹部の張った感じ
食べてから出るまで
口から肛門までは、なんと約9メートル。
食事をしてから消化され、便になるまで約30時間~120時間もかかり、ざっと書くとこんな感じです。
1、まず食事をして食道を通過、固形物なら約30~60秒・液体なら約3秒程度。
2、続いて胃に到達、胃液で一部消化、約4時間。
3、次は十二指腸に送り込まれ、胆汁や胃液によって、吸収されやすい形に分解
4、長さ5~6メートルの小腸で本格的に消化、約7~9時間かけて消化物の栄養分が吸収される。
5、大腸、通過時間は約25~30時間で長さは約2メートル。水分が吸収され、細菌による発酵が行われます。
古くなった腸の粘液や腸内細菌の残骸などと混じり合い、便になっていく。
6、最後に直腸で、ある程度の量になると排出されます。
排便のメカニズムには自律神経が関与しており、食べ物が胃に到達するとまず胃が膨らみ、胃から大腸に信号が送られるのです。
すると大腸が反射的に収縮し、便を直腸に送り出そうとします。
胃が空の状態で食事をすると、この信号がより強くなります「朝食後」に特に強く便意を感じるのはこのためです。
便が直腸に到達すると、直腸の壁が刺激され「便が到達したという信号」が大脳に送信されて便意をもよおします。
その後、結腸に信号が送信され、活発な運動を開始、次の直腸へさらに便を送り込もうとする。
直腸が収縮して肛門括約筋がゆるみ便が排出されるというのが、排便までの流れです。
通常に栄養分を摂り、ビタミンとミネラル、そして食物繊維を摂取していれば排便周期が安定するはずなのですが、これらの栄養分が少なくなると便秘になる危険性があるわけです。
そこで登場するのは
「排便を効率よくさせるためのサプリメントや薬(コーラックやラブレ菌配合サプリ)、腸内洗浄キッドなど」ですが、できれば自律便意で排便したいところです。
薬やキッドに頼りすぎると、自律排便ができなくなるかもしれないので、どうしても・・・という場合を除いては、オススメしません。
女性で、特にコーラックを飲んでいる人が多いようですが、耐性で効果が薄れ、服飲する量を増やしたりする方もいるという話をよく聞きますが、コーラックも薬ですから副作用はもちろんあります。
どうしてもという場合を除いては、なるべく自力で行うことを心がけましょう。