夏のダイエット特集

夏のダイエット方法を探るコラム


ダイエットスクールのコラムでも、冬より夏のほうが痩せにくい。
という事を書かせて頂きました。
印象的にいうと、夏のほうが水分が抜けるので軽くなる。または体力を使うから痩せやすいのでは・・・という意見が出てきそうですが、実は冬のほうが痩せやすいのです。
その理由は、冬のほうが体温を維持するためにエネルギーを使うからですね。
ですので冬でも毎日暖かく、ぽかぽかの部屋の中に居たら痩せることはありませんのでご注意を。

さて、夏にダイエットを目指す人が揚げる理由の多くに「薄着になり、体の部位が目立つから」 というものがあるでしょう。
たるんだ二の腕、下がったお尻、膨らんだウェストとぽっこりお腹。
どれも、夏の薄着では隠しきれずに目立ってしまいます。 さて、夏のダイエットなのに、夏から始めるのでは正直遅いのでは?と思うかもしれませんが、季節感で言うと「5月~9月」までは夏の範囲。
服装も薄手のもので9月まで着用するケースがあるので、早めに始めれば間に合います。
可能であれば夏前からはじめ、5月からでもまだぎりぎり間に合う範囲です。

まずダイエットというと、みなさん一番最初に思いつくのが「体重を軽くする」と言う事だと思います。
しかし厳密にいうと、これだけでは本当のダイエットにはなりません。
二の腕を細くしたい、プリッと上を向いたお尻にしたい、ウェストを細くしたいのであれば、体脂肪率を減少させ多少の筋肉が必要になります。

なぜ筋肉なのか?
そもそも太るという事は、体の中の脂肪細胞が膨らんだ状態か、筋肉が必要以上に増えている状態です。
後者の場合には、太るというよりはガッチリという印象になりますから、一般的に「太ってる」と示す場合には、ほぼ間違いなく脂肪細胞が膨らんだ状態となります。

脂肪が増えるメカニズムは、食事に含まれるエネルギーが肝臓と筋肉に貯蔵され、その許容量を超えた部分が脂肪細胞へ回され膨らんで行く構図です。
運動したり日常生活で使われるエネルギーは、肝臓と筋肉に一時的に蓄えられているグリコーゲンから消費されます。

つまり筋肉が増えると、エネルギーの一時保管場所が増えるので体脂肪になりにくいのですね。

このような基本的事項を踏まえた上で、いよいよ夏に向けたダイエット方法に入ります。
夏はどうしても水分が少なくなり、体内の塩分が外へ逃げがちです。
塩分が逃げ始めると、それを補給しようと食欲が出てきますので、塩分が多い食べ物を、しかも必要以上に食べたくなる感覚になります。

汗をかくことはダイエットにとっても大切ですが「逃げた塩分と水分を適度に補給する」というマネジメントが重要なわけです。

効率のよい水分補給と塩分の補給はどうするのか?
校長の場合、タニタの体組成計で体内水分量をたまに計測しているので、過度の水分補給は控えています。
ですが何か飲み物が欲しいときには、なるべくミネラルウォーターやブラックコーヒー、カテキン補給もできる緑茶で摂ります。

カテキンは、実は運動中に飲むのが最も効率的なのですが、1日500mlを目安にしましょう。
カテキンは摂りすぎには良くないようです。

塩分を補給するのは簡単です。
現代の食事は塩分と脂分に溢れてますからね。
かなり気を付けていても、1日の摂取量より多めの塩分を摂りがちですから、意識せずいつもの食事で十分まかなえます。

そもそも、体から塩分が足りなくなるほどの汗をかくというのは、よほどの発汗を伴います。
たとえば校長が毎日ジムで2時間運動をして汗をびちょびちょになるまで運動しても、塩分欲求など起こりません。

よく夏バテしないように栄養のあるものを食べようぜ!などと都合のよい言い訳から「うなぎ」や「すき焼き」など油っぽいものを食べる人がいますが、夏バテなどよほどの事が無い限りありません。

気温の低い冬とは違い、体温を維持する必要が無い夏は、意識して食欲のコントロールと運動を行わなければなりません。
そのためには、何を食べどんな運動をするか?が重要です。

夏場は暑いので運動は敬遠しがちですが、そこを若干の普段の心拍数より高めの有酸素運動を行いましょう。
お腹がすいたら夏野菜にオリーブ油か胡椒を少しかけて頂いたり、玄米や豆腐系の料理で凌ぎましょう。
夏に食べがちな素麺や蕎麦は意外にもカロリーがそこそこあります。
さらに炭水化物なので「+天ぷら」等を合わせてしまうと、ビジュアルはヘルシーぽく見えますが、全然ダイエット食ではなくなります。

エネルギーを冬より使わない夏、しかし案外食べてしまうのも夏。
秋になって着たいと思っていたスカートのフックがしまらない・・・などという悲劇になる前に、夏の間にしっかりマネジメントしましょう。