成功するダイエットと宇宙を構成する原物質

ダイエット歴10年で気付いた事


時が経つのは早いもので、ダイエットを初めて10年が経ちました。
この期間、様々な気付きがあり、自己流ではありますが痩身の方法を考案し、何が太りやすく、何が太りにくい食事か?と言った事にも多少は精通できるようになりました。

誰もがそうであるように、10年前に書いた記事は目を背けたくなるほど恥ずかしく、無知であった・・・と穴があれば入りたいほどです。
しかし、私はそれらを書き直すことはしません。
そうした未熟な記事でさえ、それがあったからこそ、今の自分があるわけであり、その時の自分に感謝しているからです。

この10年で、オンライン上でもオフライン上でも多くのダイエットの相談を頂きました。

医師でも管理栄養士でもない私が他人にアドバイスをする事は、社会的通念で言えば正しい行為とは言えないでしょう。
しかし少なくとも彼女や彼らが、近所のクリニックや管理栄養士ではなく、私に相談をしてきてくれたという事を素直に感謝し、たとえそうした権威ある方々に注意・指摘されたとしても、自分なりに経験し、体得した事についてアドバイさせて頂き、役立ててもらえればという気持ちで取り組んできました。

そうした相談を受けていると、多くの方が「ダイエットに成功するには強固な意志と食事制限、さらには過酷な運動が必要だと感じている事」に気づきました。
しかし実際にはそうではありません。

私自身、この10年間徐々に体重と体脂肪率を減らし、筋肉量を増やし、標準体重を遥かに下回る体型になっているにも関わらず、人間ドックで全く問題のない健康体を維持しています。
そしてこの実現に「苦労をした」と言う記憶はまったくありません。

多くの方は、ダイエットを始めるきっかけが「コンプレックス的な要因」であったり「あの人のようになりたい」と言うように、自分を否定し、自己を無視して他人に成り替わりたいという欲求からスタートする人が少なからずおります。
断言できますが、こうした動機でダイエットを始めると多くの場合失敗する確率が高まります。

この世界に60億人が居るならば、60億通りの個性があり役割があるはずです。
あなたには、あなたしか出来ない事があり、あなたしか成れない状態があります。


自分の体型が”太り気味”または”やせ気味”だとします。
それに対して他者から蔑まされたとしても意に介する事はありません。

例えばあなたの人生をある映画と仮定します。
主役はあなたであり、あなたは映画の最初から携わり、全てのキャスティングされている人々との人間関係を理解しています。
そのストーリーの中で、どうしても主人公であるあなたが恋人との別れや、友人を切り捨てなければならないシーンがあったとしましょう。
しかしそれもストーリーの中で重要な要素なのですが、他者はそんなストーリーを理解するはずもないので、断片的に見たそのシーンのみで主人公であるあなたを酷評するでしょう。
太っている、痩せているという事を周囲がとやかく言う事は、こうした事に似ています。
周囲の雑音に心を揺さぶられる必要などないのです。
映画の結末がハッピーエンドであることは、あなたがよく知っているのですから。

相談を受けている中で、過食をする人も居ました。逆に拒食する人も居ました。
食べなくても太りやすい人もいましたし、食べても太らない人も居ました。

しかし重要な事は、例えば過食をすることで適正な食事による身体への影響を知る事ができるのであり、食事制限をすることで満腹感の素晴らしさを知る事が出来るという事実です。
この世界には唯一の事実しかなく、それをどう捉えるか?という60億通りの見解があるだけです。

もし世の中の平均体重が100キロだとしましょう。
あなたの現体重が60キロなら、相当やせ形になりダイエットを行おうなどとは思わないはずです。

しかし逆に世の中の平均体体重が30キロならどうでしょう。
平均より2倍近い体重があるため、きっともっとやせなければと感じる人も居るはずです。

この両者に共通する事は、価値観を自分で決めているのではなく、世の中という周囲から見た価値観から自分を見つめている事になります。

この考え方は、最初の内は成功するかもしれません。
しかし長期で考えた時に、その持続力を失います。
なぜなら、そこに「何故やせなければならないのか?」という動機が見当たらないからです。

私がダイエットを始めようとしたきっかけは、30歳を過ぎたら痩せないと言われた一言がありました。
そこで、他人はどうであれ、そう思っている人が多く居るなら、自分がそれを実現し健康で美しく痩せる方法の手本を見せ、多くの人に勇気と動機付けを与えたいと思ったのです。

他者がどうであれ、自分が理想とする目標を定め、それを粛々と実現してきただけなのです。
ダイエットも人生同様、紆余曲折、右往左往を繰り返しながら進行します。
例えばどうしても食べたい衝動に負けて過食してしまう事もあります。しかし、そうした経験を通じて過食するとどうなるか?という智慧を手に入れる事が出来ました。
また極端に食事制限した時期もりましたが、それに伴い栄養不足になるとどうなるか?という体の異変にも気づく事ができました。

大切な事は「こうでなくてはならない」という心理的な制限を設けない事です。
どのような事も体験したことは自らの経験や智慧となり、目的へ向かうための階段の材料になります。

もしあなたがダイエット中でなかなかうまくいかないと感じているなら、それは成功するための材料を得ている最中なのです。
また、動機がもし自分以外の何かに成りたいと思っているならば、より健康的な体型になり周囲に気づきと可能性を伝えるような考え方に方向転換してみてください。

ダイエットの本当の成功とは、痩せた後に周囲から称賛される報酬ではありません。
取り組んでいる中で出会う人や経験、得られる知識や、より多くの人と共に取り組む心の共有状態が、実は最高の報酬なのだと思います。

今までの10年、そしてこれからの10年もよろしくお願いします。

校長より