摂食障害が増えているという事実?!
2012年の12月号「雑誌GQ」で、男性の摂食障害が増えているという記事がありました。
まず基本的な情報として摂食障害とは「神経性食欲不振症(拒食症)と神経性大食症(過食症)の総称」であるということですから、食べ過ぎ、食べなすぎ、双方のどちらかをいうわけではなく、両者を総称するわけです。
今回特集されていたのは、食べない、つまり拒食症が増えているという事実。
女性もそうですが、最近のタレントや女優さん、男優・俳優さんなど、細身でスレンダー、見事な腹筋と胸筋で細マッチョがもてはやされているので、どうしても、細身でがっちりした筋肉が無いと女性にモテないと勘違いし、太っている自分を駄目だしする傾向が強いのではないかと思います。
しかし、私も一時期陥ったことがあるので、よくわかりますが、本人は別に痩せているつもりはないのに、周囲からすると「ガリガリ」「痩せすぎ」というレッテルをはられるほどに痩せてしまっているのに、意識できずに「まだ痩せたい」と思ってしまう事です。
太るのが怖いというよりは、万が一なんらかの都合で食べなければならない場合に備え、ある程度の余剰(この場合はある程度少ない体重にしておく)ということを選択してしまうのです。
目標体重を60キロに設定したとして、いざその体重に達すると、万が一付き合いなどで食べなければならないことも想定し、57キロくらいまで痩せておくか・・・とか、いや待てよ、もっと痩せておいたほうがいいんじゃないだろうか・・・などと、目標とはかけ離れた低い体重を目指してカロリー制限をしてゆくのです。
かくいう私も身長は172センチなので、当初の目標は56キロくらいでしたが、現在は50キロ。
幸い筋肉が成人の平均以上あるので健康ですが、周囲からすれば「痩せすぎ注意報」なわけです。
仮に体重が減っても、脂肪が減る分には構わないと思っています(最低限の脂肪があれば)、筋肉が落ちずに、内臓に負担が無い程度ならです。
摂食障害の方の最も危険な行為と思うのは、ほとんどビタミンやミネラルが無い食事、たとえばポテトチップスだけとか、グミだけなど、食事というにはあまりにチープなもので済ませてしまい、結果栄養失調に陥ってしまい、脳が働かなくなり、最終的には心の病にまで進展してしまうリスクがあるという事だと思います。
そして摂食障害の恐ろしいところは、極度の拒食症になると、今度はその反動で過食症になってしまう恐れがあるという点。
そして食べ過ぎた自分を責め、自己嫌悪に陥ったり、食べた物を嘔吐したりと、完全に負のサイクルにはまってしまう危険性があることではないでしょうか。
私の場合には、ジムに通っているおかげでカロリー消費がある程度あるので、一般的な成人の方とほぼ同じカロリーを摂取していますが、運動もせずに食べる量を減らし、栄養不足になれば内臓の調子が悪くなり、声が小さくなったり、不眠症になったりと、体になんらかの支障が出てきますので、それをシグナルととらえて自分の健康状態を把握することをお勧めします。
私が一時期栄養不足気味に陥った時には、やたら風邪をひいたり、急に声が小さくなったり、夜中に何度も覚醒したりと「これは何かがまずいな」と感じ、それ以後はよく食べ、運動する習慣に変えたのです。
男性の摂食障害について書いてきましたが、女性にも最近増えているのは間違いないと思います。
極度に痩せている女性をよく見かけるようになりました。
女性の場合、ホルモンが正常に保てないと、無月経になったり、潤いがなくなったり、更年期が早まったりする危険性があると、どこかの論文で読んだ記憶があります。
男性も女性も、目指すは健康的なスレンダー体型。
医学者が推奨するのはもちろん標準体型ですが、ダイエットスクール的には、ややスレンダーで超健康体質です。
そのためにも、たくさん食べて運動する。
これ以外無いと思います。
日中たくさん運動すると、疲労感が出てきますので夜はぐっすり眠れますしね。
摂食障害の人は自分では気づいていないケースが多いので、周囲の人が指摘したり、病院への訪問を促したりするしかないと思います。
特に男性の摂食障害(この場合には食べ無すぎ)に陥りやすい方の性格に多く見られるのが。
「心配性」「強迫観念がある」「辛抱強い」「完壁主義」「拒絶への恐怖」「拒絶への恐怖のため人を喜ばせる事を好む」「屈辱に敏感」などが挙げられます。
一つの精神的な疾患としても捉えられるような感じですが、強い意思と、完璧主義、そして人を喜ばせる事を好む事が仕事の成績も上昇させ、摂食障害に陥る男性の多くは仕事でもプライベートでも成功している人が少なくないということです。
しかし、どんなに仕事が成功したとしても、本人自身は「自分には価値が無い」と思い込んでいる節があるので、考え方、生き方、捉え方自体を変える何かが必要なのだと思います。