ドカ食いから元に戻すには

ドカ食いから元に戻すには


ダイエッターならだれもが経験するであろうリバウンド。
その原因の最たるものが、我慢できずに食べてしまう事、つまり「リバウンド食い=ドカ食い」です。

人間の体は恒常性維持のため前の平均的な体重、または標準的な体重まで戻ろうとします。
オーバーウェイトの方なら標準体重へ向けて、痩せすぎの人も標準体重へ向けて、それぞれ太りやすく、痩せやすい行動を本能でとりたがるものです。

例えば糖質制限ダイエットは、標準体重よりも重たい人が取り組むにはとても良い方法です。
食事を普通に戻すだけで、みるみる標準体重に近づくはずです。

ところが、今度は標準体重に近づくにつれ、減量幅が狭まり、落ちにくくなります。

これはごく単純な話で、あなたの脳は「摂取している食事が減る=5大栄養素の1つである糖質が慢性的に減り始めている」と思い込み「飢餓期なのかもしれない」と勝手に判断し、燃費のよい体へ、つまりエネルギーを消費しにくい体へと変化させようとします。

これがいわゆるダイエット停滞期です。

今まで順調に落ちてきたのに減らなくなった、、、横ばいになっている。
きっとこれが私の体重の下限なんだ・・・と勝手に思い込み、今度は今までのストレスから食べる事を止められなくなり、ドカ食いをしてしまうのではないかと思います。

1回や2回程度のドカ食いなら問題ありません。
逆にこれまで機能が落ちていたレプチンというホルモンが活性化し、平行線の体重を下方向へブレイクしてくれる可能性もあります。


ところが、リバウンドする方のほとんどは、元の通常食に戻してしまったり、ドカ食いをかなりの頻度で行ったりしてしまい、結局オーバーカロリーで体重増加。
私にはダイエットは無理!とあきらめるのです。

さて、ドカ食いをした後ですが、だいたい何日くらいで戻るのか?!です。

例えば糖質制限でほとんどご飯やパンを食べていなかった方が、レプチン覚醒目的にチャーハンやラーメン、パスタ、饅頭など、いつもの2倍近く食べてしまったとします。

重量にして1.5kg~2kg近く食べてしまったと仮定。

本来なら2kgの脂肪を落とすには15000キロカロリー程度の運動が必要になりますけど、短期的なドカ食いは脂肪にはなっておりません。
しかもそのほとんどは水分と栄養として吸収されない廃棄物です。

しかし、一度にたっぷり食べると消化も時間がかかりますから、排便されるまでに時間がかかるわけです。

個人的な感覚ですが、ドカ食いした後、また通常の糖質制限に戻すと、人によって個人差がありますが3日~5日後くらいに元の体重になり、下ブレイクして体重がさらに減少してゆく。
そんなイメージを持っています。

ですので、計画的に炭水化物を摂取して、上手に糖質制限と付き合う事がとても大切です。

我慢できずにストレスでドカ食いしてしまった場合にも、決して「吐いたり」「下剤を飲んだり」しないように。
これらは体を害しますし、なにより根本的に痩せるという意味の行動ではありません。

ストレスでドカ食いしたら、「大丈夫、私のレプチンが目覚めてさらに痩せる体になるんだから!」と励まし、また元の糖質制限を始めましょう。

私の場合、元々の体重が軽いため、ドカ食いすると食べた量の比重が体重に比べて多くなるので、消化と吸収に少し時間がかかるのか、1週間くらい戻らないのです。
しかし、その後は再び軽快な体重と体脂肪率に戻りますので、今では全く不安なく過ごしております。