和食のカロリー
和食といってもジャンルは広い。
寿司、うなぎ、天ぷらに始まり、おにぎりや会席料理、郷土料理まで実に多様です。
これらの料理を一括でカロリーが低い、高いと評価するのはナンセンス。
そこで、今回は和食の中でも代表格ともいえる、会席料理と寿司に絞ってカロリーを考察します。
会席料理はフレンチのようにコースで提供されます。
その流れは以下の通り。
先付(さきづけ) 前菜
椀物(わんもの) 吸い物
向付(むこうづけ) 刺身
鉢肴(はちざかな) 焼き物
強肴(しいざかな) 煮物
止め肴 (とめざかな)原則として酢肴(酢の物)、または和え物
食事(しょくじ)ご飯・止め椀(味噌汁)・香の物(漬物)
水菓子(みずかし)果物等、二種類出てくる場合があり
品目が多く、焼き物や揚げ物、煮物など季節ごとに食材を使い分け見事な盛り付けも楽しみの一つでしょう。
1皿1皿の量は少なめなのでカロリーは低い?!と思われがちですが、問題は使われている食材と味付けのソース。
日本料理は油をあまり利用していない分、フレンチや中華に比べればヘルシーですが、こってり濃厚な味噌や砂糖を使用しているケースが多く、食後血糖値は気になるところ。
さらに、脂身の多いイノシシ肉、脂ののった魚などが使われればそれこそカロリーは高まります。
日本の名だたる料亭で頂くと先付から水菓子まで2時間程度かかります。
そのため途中で満腹になってしまうケースが多いのですが、それはある意味血糖値をゆったりと上昇させるという意味ではよいのかもしれません。
個人的な感想ですが、上記のような8皿コースを頂いた場合、ご飯もしっかり食べるとして総カロリーは1800キロカロリー前後。
中華やフレンチのコースが2000キロカロリーを超えることを考えれば、確かにヘルシーでしょう。
しかし1800キロカロリーと言えば、成人の1食分に相当しますので、可能な限り水菓子は避けたいところですね。
そして寿司。
実は寿司も当サイトではダイエットには向いていないとお伝えしています。
なぜかと言うと、その大半はシャリの炭水化物。
寿司のシャリは多くの場合砂糖を使っています。
古くから江戸前寿司を営む一部の店では砂糖を使わず、赤酢だけで甘さを出しているようですが、今では大半の寿司屋がシャリに砂糖を使い、甘さを出しています。
まして寿司屋の場合、ダイエットなど意識していませんから、食物繊維などから食べるわけにもいかず、いきなり血糖値上昇!からスタートするわけです。
鯖、サーモン、ブリ、中トロなど脂ののったネタは当然カロリーが高く、そこにシャリの糖質が加わるので、これの一体どこがダイエット食なんだと思いたくなりますね。
まぁおそらくアメリカンやフレンチ、中華料理に比べれば・・・ということでしょうが。
寿司の中で比較的カロリーが高いものを一覧で紹介します。
・かんぴょう巻き1本(250キロカロリー前後)
・稲荷寿司(甘い揚げに甘いご飯、1つ150キロカロリー前後
・中トロ、大トロ(1貫120キロカロリー前後)
・鯖、サーモン(1貫110キロカロリー前後)
以下、カロリーが少ないものは、イカ、海老、胡瓜、たこなどなど。
脂がのっていないネタならヘルシーということなりますが、20貫も食べたらシャリの量だけでも相当なカロリーですから注意しましょう。
和食でお薦めなのは精進料理ですが、最近では提供している店が少なく、逆にお値段が高価になってしまっていますね。
お寺の宿坊などで頂く精進料理は至極の料理と言えます。