やせすぎの20代女性というニュースの落とし穴

20代のやせすぎ女性が増えたというニュースの誤解


2012年6月下旬、「20代女性の3割近くが"やせすぎ" NHKニュース」というニュースが配信されました。
まずこの記事が出た瞬間、校長の私が懸念したことが3つほどあります。
1、中途半端な普通体型の人が、食べる理由をもらったことにより、食べまくるのではないか?
2、残りの7割の人は普通体型以上なんじゃないか!もっとやせたほうがいいよという点。
3、やせ方が問題なのに、やせていることが問題視されている点
この3つです。
特に③は深刻です、私もこのスクールで何度も言っていますが、真のダイエットとは、健康を維持し、美しいスタイルを維持するためのノウハウを得ることであって、細くスレンダーになることではないということ。

でも、世の中間違ったダイエットが横行していることと、知識の無いダイエッターが「単にやせたらスレンダーに見える」という淡い連想から、絶食したり、栄養価のきわめて低いものを食べたりして「無月経」や「神経性」の病にかかってしまう・・・ということがあるんだろうなということは知っていました。

その3割のやせすぎの女性にお伝えしたこと、それは。

美しいからだとは、適度な筋肉と良質な食事で作られる細胞を持って、スレンダーなのに性的魅力を感じる女性になって欲しい

ということです。
たまに「ガリガリ」の女性に出会います。
本人は懸命に努力してそのカラダを手に入れたのかもしれませんが、正直よい子孫を残せるような体力やホルモン、母乳が出るとは思えません。
ましてや、精神的にも参っているはずで夫婦関係が良好に進展するとも思えません。
私は普通体型よりスレンダー体型の方のほうが好きですが、真の健康を手に入れたスレンダー体型の女性というのは、見ているだけでオーラが出るほど輝いています。
政府・NHKはそんなすばらしい成功者もひっくるめて「3割の女性が・・・やせすぎ」と言っているのですから、やや問題だと感じます。
おそらくこれは最近、卵子の老化、未婚率の上昇、女性病の増加など、やせていることからくる病気の不安要素を改善し、社会保険費用の増加を防ぐ狙いと、人口問題なども、大局的には関係してくるのではないかともかんがえられます。
20代の女性というと、正直社会的にも、ダイエット的にも栄養・健康面でも知識が乏しく、間違ったダイエットをしている方が多数いることは確かです。
食べたらすぐ嘔吐してしまう人や、カロリーを気にするあまり、サプリメントを大量に服用する人。
栄養価をまったく考えず、こんにゃくゼリーしか食べない人などなど。。。これでは確かに体重は減りますが、抵抗力がなくなって病気になったり、女性ホルモンに異常をきたすのは当たり前です。
NHKももし放送するなら、責任を持ってなぜやせすぎがいけないのか?そしてやせている人すべてが問題なのか、それともやせ方が問題なのか?をはっきりさせ、さらに言うと、単に食べればいいのではないことも伝えないと、今度は「痩せ型メタボ」や「痩せ型糖尿病」になりかねないことも理解しないとなりませんよね。

また、自ら努力をあまりせず、常にリバウンドしては他人や環境のせいにしたり、自己嫌悪したりしている心の弱い方々は、このニュースをみたら「私も少しやせすぎかも?!食べてもいいんだ」と必ず考える方が何名かはいます。
しかし、そういう人に限って太る必要の無いほど体脂肪率が高く、筋肉量も低い場合が多いのです。

大切なことなのでもう一度言いますが「やせているのが問題なのではなく、やせ方・方法が問題」なのであって、体型には非は無いのです。
当ダイエットスクールでも、健康的にやせるためのさまざまなプログラムを多数用意していますから、是非トライしてほしいところと、実際やせすいているのはたったの3割なんだ?!という点にも注目し、なら、スレンダー体型を維持しつづける方が目立つしよいのでは?とも考えられますよね。